HOMから育った新芽を育む土壌を～Contigoオンラインイベントのみちしるべ～

「次のHOM（ハンドメイドオンラインマルシェ）はいつですか？」

第1回のHOMが始まる前あたりから、メンバーが私を見つけると聞きに来る質問でした。

「次も絶対出たいから計画を立てたいのです～」

こんなに楽しみにしてくださって、HOMを主軸に年間計画を考えてくださる皆さんに申し訳ないと思いながらも、私は6ヵ月のお休みを頂き、次のHOMはクリスマスに、と決意していました。

どうしても今、この6ヵ月でやらなければならないことがあったからです。

HOMのメンバーの皆さんは、第0回・第1回と、とても多くのことにチャレンジして、みんなで力を合わせて数々の困難を乗り越えてきました。その変化は非常に大きく、ただ単に「オンライン化のスキルが身についた」だけには留まりませんでした。

はじめは、何人かのメンバーが、記事をシェアしあったり、リツイートしあったりしていたのが、次第に、気の合う仲間同士でライブ配信が、インスタやツイッターなどあちらこちらでスタートし始めました。HOMの告知のためにスタートした仲間同士のライブ配信が、次第に、HOMの告知だけでなく、普段の活動をみんなで盛り上げていこう、ということに。HOM仲間のメッセンジャーグループが立ち上がり、その中で便利なお役立ちツールを教えられる先生がみんなのために講座を開いたりして、それを受講したみんなが発信する内容が、どんどん魅力的になっていきました。オンラインで出展するやり方や効果がわかってきたメンバーは、どんどん他のイベントに積極的に出展するようになりました。やがて、「わたしたちも自分でオンラインイベントを主催したい」と立ち上がるHOMメンバーが現れ出したのです。

そうなるだろう、とは思っていました。

いつか必ず、「自分たちでもオンラインイベントをやってみたい」と思う人が出てくるに違いない。その時のために、HOMを０から立ち上げ、日本最大級のイベントにした方法や経緯を誰もがわかりやすいようにまとめておくことが必要だとは思っていました。

でもそのスピードは予想していたより早い！

と第1回のHOMの準備を走らせている途中で感じたのです。

「たぶん、すでに、オンラインイベントをやりたいと思っているひとはいる感じがする」

この段階ではみんなの中からそんなお声は出てはいませんでしたが、現場を動かしていると感じる直感のようなものかと思います。

そんなみんなのために私に何ができるだろう。

それを考えたのです。

はじめは、オンラインイベントの作り方をとってもミニマムにして、誰にでも仲間を3人集めれば開催できるメソッドにして提供する、という案を考えました。

しかし、皆さんのお声を聞いていると、そんなメソッドは不要だということがわかりました。

イベントは、誰がやるか、どんな仲間とやるか、何を目的にするか、といった色々な要素で出来上がるものが全然変わってきます。たったひとつの成功した型のメソッドを学んだところで、それがあなたの作りたいイベントが成功するわけじゃないのです。

そして何より大切なのが、みんなはイベントを仲間と試行錯誤して創り上げたいのであって、誰かに指導されながら「正しく」やりたいわけじゃないということを、何人もの人と話す中で発見したことでした。正しさや正解はいらないのです。ある意味、子育てに似ているかもしれません。正しさよりも楽しさ。自分で考えて、やってみて、失敗しながら成長する喜び。それぞれの個性がきらりと光ることが、一番大切だということ…。上から目線で「こうやれば成功する」みたいな御託など、邪魔でしかない、ということに気が付きました。（よかった、気が付つけて…！！）

では一体、本当にみんなが必要とするものは何なんだろう。

主催をするとき、最も大きな悩みは「集客」です。

そのほかにもいろいろな悩みを上げたらきりがありませんが、究極の悩みはやはりこれ。人が集まるかどうか。なぜならこれこそが出展する人、遊びに来る人、そして運営する人すべてのみんなの満足度にダイレクトにつながるからです。

それならば、みんながイベントをつくり上げる時、集客のお手伝いになる「場」をつくり上げよう。出展したい人、遊びに行きたい人、運営に携わりたい人、いつかイベントを主催したい人、そんなみんなが「ここに来れば有益な情報がある」と集まってくる場を作ろう、と考えたのです。

そんなわけで、今から6ヵ月の間、【Contigo】～オンラインイベントのみちしるべ～の構築に集中することにしました。Contigoとは、スペイン語で「あなたと一緒に」という意味。コロナウイルスのためにリアルイベントでみんなと密に集まることはできなくなってしまったけれど、オンラインなら、遠く離れた人とも出会え、一緒に楽しむことができます。オンラインの楽しみ方はリアルの楽しみ方とはまた違った良さがいろいろとあります。そのことはContigoのマガジンでこれから精力的に深堀りして書いて行きたいと思っています。